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② PPPoE 接続ユーザーの IP プール(詳細版)

PPPoE 接続ユーザー用 IP プールとは？

PPPoE サーバー（PPPoE AC）は、ユーザーが PPP セッションを張るたびに、次の情報を割り当てます：

  • IP アドレス（クライアント側）
  • DNS サーバー情報（必要なら）
  • デフォルトゲートウェイ（自動 / IPCP）

この IP アドレスの割り当て元が、
Cisco ルータでいう ip local pool です。

IP プールの基本設定

最も基本的な構成：

ip local pool PPPoE-POOL 192.168.10.1 192.168.10.254
項目説明
PPPoE-POOLプール名（Virtual-Template で参照）
192.168.10.1割り当て開始 IP
192.168.10.254割り当て終了 IP

Virtual-Template との連携が超重要

Virtual-Templateの設定と組み合わせて初めて機能します：

interface Virtual-Template1
 peer default ip address pool PPPoE-POOL

➡ 接続してきたユーザーに、このプールから IP を配布する。

DHCP と違うポイント（重要）

項目PPPoE（ppp/ipcp）DHCP
割当方式IPCP で交渉DHCP サーバーが配布
レイヤL2.5〜L3L3
リースセッション維持中のみ時間管理
返却セッション切れで即返却リース時間まで無効化不可
ルータの役割PPPoE サーバーDHCP サーバ

PPPoE は セッションが切れれば即時 IP 返却なので、
ISP でよく利用されます。