configの自動取得ができる、Rancidのインストール、設定方法


configの自動取得ができる、Rancidのインストール、設定方法について記載する。

前準備として、以下を行ったものとする。
・パソコンとNW機器を接続する
・VMWAREを立ち上げ、Ubuntsuをインストールし、UbuntsuからNW機器にtelnetができることを確認する。

上記の後、Rancidをインストールし、configの自動取得が可能なことまでを説明する。

●rancidユーザーを作成する

一般ユーザー>sudo adduser rancid

パスワードも設定するので、分かりやすいものにしておく。

●rootユーザーのパスワードを作成する

一般ユーザー>sudo passwd root

●root権限でrancidとCVSをインストールする
rancidではCVSもしくはGItが使われており、ここではCVSを使用することを前提で手順を進める。

rootユーザー>apt install rancid
rootユーザー>apt install cvs

●rancidの設定ファイルを編集する
root権限で、/etc/rancid/rancid.confを開き、以下を追加する。

LIST_OF_GROUPS=”<グループ名>”
<グループ名>はcisco,juniperなどのベンダー名をおすすめする。複数のグループを指定することの可能。その時は以下。
LIST_OF_GROUPS=”<グループ名> <グループ名>”

●rancid-cvsの実行

rootユーザー>exit
rancidユーザー>rancid-cvs

rancid-cvs,rancid-runはroot権限では実行できない。

●その他の設定ファイルの編集1

rancidユーザーに移行する

rancidユーザー>cd ~
vi .cloginrc

.cloginrcを開き、以下のフォーマットで入力する。(telnetの場合)
add password <機器のIPアドレス> <パスワード> <enableパスワード>
(例)add password 192.168.1.1 cisco cisco

rancidユーザー>chmod 600 ~/.cloginrc

●その他の設定ファイルの編集2

rancidユーザー>cd /var/lib/rancid/<グループ名>
vi router.db

router.dbを開き、以下のフォーマットで追記する
<IPアドレス>;<グループ名>;up
(例)192.168.1.1;cisco;up

●権限

rancidユーザー>su
rootユーザー>chown -R rancid:root rancid
exit

●rancid-runを実行し、configを取得する

rancidユーザー>rancid-run

rancid-cvs,rancid-runはroot権限では実行できない。

●configを確認する

configは

/var/lib/rancid/<グループ名>/configsの中にアドレスごとに格納されている